研究課題/領域番号 |
15K18606
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
上田 昇平 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教 (30553028)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アリ植物オオバギ属 / シリアゲアリ属 / ヒラタカタカイガラムシ属 / 東南アジア熱帯雨林 / 寄主特異性 / 種間ネットワーク / 分子系統解析 / 分岐年代推定 / ヒョウタンカスミカメ属 / シリアゲアリ / カイガラムシ / 核DNA系統樹 / mtDNA系統樹 / マレーシア / 寄主転換 / 共生者-寄生者間の軍拡共進化 / 分子地理系統解析 / マイクロサテライト解析 |
研究成果の概要 |
本研究では,熱帯アジアのアリ植物オオバギ属に依存する共生・寄生者の分子系統解析をおこない,多様性を産み出す要因としての寄主特異性と寄主転換の重要性を検証した.その結果,1)アリの核DNAとmtDNA系統樹が一致しない要因は不完全な系統ソーティングであること,2)植物・アリ・カイガラムシの系統樹の比較から3者が相互に種特異的であること,3)寄主特異性の進化の中でシジミチョウの好蟻性形質は二次的に消失たこと,4)カメムシ,ナナフシ,タマバエそれぞれが起源した年代は異なり,より初期に起源したカメムシとタマバエの寄主特異性はより高いことが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱帯雨林における生物の多様性は,温帯とくらべて10倍以上高いことが知られている.この多様性を生みだした要因のひとつとして,植物と昆虫の共進化が重要であるとされているが,そのメカニズムを植物と昆虫の関係性から明確に示した研究はない.本研究の意義は,東南アジアに分布するアリ植物オオバギ属をめぐる生物群集というモデル系を用いて,熱帯の多様性を産み出す要因としての寄主特異性と寄主転換の重要性をDNA解析を用いて明らかにすることである.
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