研究課題/領域番号 |
15K18631
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 東京農業大学 (2017-2018) 筑波大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
伊澤 かんな (佐藤かんな) 東京農業大学, 生命科学部, 准教授 (40456603)
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研究協力者 |
徳江 京子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ソルガム / 遺伝子導入 / フェルラ酸エステル / ソルガム遺伝子導入 / ソルガム遺伝子組み換え |
研究成果の概要 |
イネ科植物の強度と難分解性には、イネ科植物特有の細胞壁成分であるフェルラ酸-アラビノキシランエステル(FA-AX)が寄与するとされている。本研究では、ソルガム節間におけるフェルラ酸エステルの蓄積とその合成に関与する遺伝子の同定を行うことを目的とした。初めに、ソルガムでの遺伝子機能解析を可能にするための遺伝子導入条件を検討し、未熟胚の前処理により組換え体の作成が可能となることを見出した。また、フェルラ酸エステルは細胞伸長停止後の二次細胞壁形成初期に多く蓄積することが示唆され、ソルガムの11の候補遺伝子のうち少なくとも6遺伝子がソルガム節間のFA-AX蓄積時期に発現していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ソルガムは世界的な食糧としてだけではなく、高いバイオマス生産量にも注目が集まっている。本研究で検討した条件より国内ではほとんど例のなかったソルガムへの遺伝子導入が可能となった。また、今回絞り込みを行ったFA-AX合成に関与する候補遺伝子の今後の機能解明と開発した遺伝子導入技術により、バイオマスや家畜飼料の効率的な利用に向けた細胞壁の糖化効率の改変が期待できる。本研究は今後需要が高まることが見込まれるバイオマス利用に向けたソルガムの改変に大きく貢献するものであると考えられる。
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