研究課題/領域番号 |
15K18658
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
野副 朋子 明治学院大学, 教養教育センター, 講師 (90590208)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 鉄 / ムギネ酸類 / ニコチアナミン / トランスポーター / イネ科植物 / ムギネ酸 / ENA1 / イネ / エリアンサス / サツマイモ / オリーブ / 金属栄養 |
研究成果の概要 |
植物が土壌中の水に溶けにくい鉄を獲得して利用するためにつくり出すアミノ酸の一種であるムギネ酸類及びニコチアナミンの輸送に関わるタンパク質TOM2、ENA1と合成に関わる酵素タンパク質DMASの機能を解析した。ムギネ酸類やニコチアナミン量の増加により、有用作物であるサツマイモ及びエリアンサスの鉄含量及び鉄欠乏耐性能が向上することを示した。鉄欠乏耐性の高いオリーブはムギネ酸生合成経路で働く酵素遺伝子と似た遺伝子を持ち、ムギネ酸類を合成することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全ての生物に取って必須な金属栄養素である鉄は、土壌中に豊富に存在するが、その大部分が水に溶けにくい三価鉄として存在しているため植物は利用できない。また、我々人が食物から摂取する鉄は究極的には植物が土壌から獲得し、可食部に蓄積したものに由来する。作物増産及び人の健康を向上するためには植物の鉄獲得の分子機構を理解して増強することが求められる。本研究の成果は、作物の鉄欠乏耐性能力及び鉄含有量を増強する技術の開発につながると期待される。
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