ミトコンドリアが食塩摂取による血圧上昇に及ぼす影響の解析

• 研究課題/領域番号: 15K18694
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 食品科学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 大崎 雄介 東北大学, 医学系研究科, 助教 (40509212)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 食塩 / 高血圧 / 酸化ストレス / 腎障害 / ミトコンドリア / ナトリウム貯留 / 腎臓髄質血流 / 体液貯留 / ナトリウム / 腎臓 / 腎臓生理学 / 利尿薬 / 腎髄質血流量

研究成果の概要

腎臓髄質領域における酸化ストレス産生の増加は血圧上昇につながる。NAD(P)H oxidaseによる酸化ストレス産生について報告される一方で、ミトコンドリア由来の酸化ストレスについては十分には検討されていない。
食塩感受性高血圧ラットへ高食塩飼料を給餌し、酸化ストレスのスカベンジャーであるTEMPOL、ならびにミトコンドリア酸化ストレスのスカベンジャーmitoTEMPOを持続投与した。高食塩飼料給餌により収縮期血圧ならびに尿タンパク排泄量は有意な上昇を認めた。一方で、MitoTEMPOによる血圧上昇抑制ならびに尿タンパク排泄量は微減する傾向にあったが有意な差を得るには至らなかった。

研究成果

• [雑誌論文] Acidic organelles mediate TGF-β1-induced cellular fibrosis via (pro)renin receptor and vacuolar ATPase trafficking in human peritoneal mesothelial cells. (2018)
  • 著者名/発表者名: 1: Oba-Yabana I, Mori T, Takahashi C, Hirose T, Ohsaki Y, Kinugasa S, Muroya Y, Sato E, Nguyen G, Piedagnel R, Ronco PM, Totsune K, Ito S
  • 雑誌名: Scientific Reports 巻: ８ 号: 1 ページ: 2648-2648
  • DOI: 10.1038/s41598-018-20940-x
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] Diuretic Usage for Protection against End-Organ Damage in Liver Cirrhosis and Heart Failure. (2016)
  • 著者名/発表者名: Mori T, Osaki Y, Oba-Yabana I, Ito S.
  • 雑誌名: Hepatol Res. 巻: 印刷中 号: 1 ページ: 11-22
  • DOI: 10.1111/hepr.12700
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] Pathophysiological analysis of renal congestion using a novel rat model (2018)
  • 著者名/発表者名: Shimada S, Ohsaki Y, Takahashi C, Hirose T, Sato E, Ito S, Mori T.
  • 学会等名: ISN Frontier Meeting
  • 国際学会
• [学会発表] Polyuria due to V2 receptor antagonism is attenuated by hydrochlorothiazide in PCK rats (2018)
  • 著者名/発表者名: Anyi Wang, Yusuke Ohsaki, Takuo Hirose, Chika Takahashi, Ikuko Oba-Yabana, Satoshi Kinugasa, Yoshikazu Muroya, Sadayoshi Ito, Takefumi Mori
  • 学会等名: ISN Frontier Meeting
  • 国際学会
• [学会発表] Carbonyl stress could enhance renal fibrosis and tubular injury induced by the renal congestion. (2018)
  • 著者名/発表者名: Yusuke Ohsaki, Chika Takahashi, Sadayoshi Ito, Takefumi Mori
  • 学会等名: ISN Frontier Meeting
  • 国際学会
• [学会発表] Effect of dietary ingestion of vitamin K1 derivative (dihydorophylloquinone) on bone metabolism in germ-free rats. (2017)
  • 著者名/発表者名: Yusuke Ohsaki, Yuta Komano, Hitoshi Shirakawa, Toshiro Sato, Michio Komai
  • 学会等名: The 19th ISG/50th JAGG/39th SOMED Joint Congress 2017
  • 国際学会
• [学会発表] The effect of carbonyl stress on renal injury induced by renal congestion. (2017)
  • 著者名/発表者名: Yusuke Ohsaki, Chika Takahashi, Takefumi Mori, Sadayoshi Ito
  • 学会等名: Council on Hypertension 2017
  • 国際学会
• [学会発表] うっ血性心不全により誘導される腎障害に対する腎生理学的検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 大崎雄介、森建文、美間健二、王安邑、高橋知香、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第60回日本腎臓学会学術総会
• [学会発表] PCKラットにおけるトルバプタン投与による水利尿効果に対するサイアザイド系利尿薬の効果 (2017)
  • 著者名/発表者名: 大崎雄介、森建文、王安邑、高橋知香、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第60回日本腎臓学会学術総会
• [学会発表] 生殖腺におけるビタミンK欠乏の影響に対する性差の検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 大崎雄介、白川仁、伊東あさぎ、駒井三千夫
  • 学会等名: 日本ビタミン学会第69 回大会
• [学会発表] ショ糖摂取による血圧上昇に対する腎臓ミトコンドリア酸化ストレス産生の影響 (2017)
  • 著者名/発表者名: 大崎雄介、芦毅、森建文、中道淑美、中山啓輔、中山昌明、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第51回日本栄養食糧学会東北支部大会
• [学会発表] うっ血による腎障害に対するカルボニルストレスの影響 (2017)
  • 著者名/発表者名: 大崎雄介、高橋知香、森建文、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第40回日本高血圧学会総会
• [学会発表] Role of Nrf2 System in Peritoneal Mesothelial Cells (2017)
  • 著者名/発表者名: Ikuko Oba-Yabana, Chika Takahashi, Yusuke Ohsaki, Emiko Sato, Sadayoshi Ito, Takefumi Mori
  • 学会等名: Annual dialysis conference
  • 発表場所: Long Beach, CA, USA
  • 国際学会
• [学会発表] Physiological Evaluation of Renal Congestion to the Worsening Renal Function. (2016)
  • 著者名/発表者名: Takefumi Mori, Yusuke Ohsaki, Anyi Wang, Yoshimi Yoneki, Chika Takahashi, Sadayoshi Ito
  • 学会等名: 第80回日本循環器学会学術集会
  • 発表場所: 仙台国際センター(仙台)
  • 年月日: 2016-03-18
• [学会発表] ラット腹膜中皮細胞におけるブドウ糖刺激によるミトコンドリア由来活性酸素種産生メカニズムの解明 (2016)
  • 著者名/発表者名: 島田佐登志、森建文、大崎雄介、矢花郁子、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第59回日本腎臓学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜)
• [学会発表] ヒト腹膜中皮細胞の線維化における酸性オルガネラの機能解析 (2016)
  • 著者名/発表者名: 矢花郁子、森建文、高橋知香、大崎雄介、佐藤恵美子、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第59回日本腎臓学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜)
• [学会発表] うっ血による腎障害機序の検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 大崎雄介、森建文、美間健二、王安邑、高橋知香、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第59回日本腎臓学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜)
• [学会発表] LCZ696の高食塩飼料給餌脳卒中易発性高血圧自然発症ラット(SHR-SP)に対する腎保護効果の検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 大崎雄介、森建文、高橋知香、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第39回日本高血圧学会総会
  • 発表場所: 仙台国際センター(仙台)
• [学会発表] SGLT2阻害薬がラット腎臓髄質循環に及ぼす影響の検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 大崎雄介、森建文、赤尾研人、中道淑美、高橋知香、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第39回日本高血圧学会総会
  • 発表場所: 仙台国際センター(仙台)
• [学会発表] Dahl食塩感受性ラットの腎における高食塩飼料給餌による(プロ)レニン受容体発現調節異常 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山越聖子、伊藤修、戒栄、大崎雄介、室谷嘉一、森建文、伊藤貞嘉、高橋和広、戸恒和人、上月正博
  • 学会等名: 第39回日本高血圧学会総会
  • 発表場所: 仙台国際センター(仙台)
• [学会発表] うっ血による腎機能低下機序に関する生理学的検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 大崎雄介、森 建文、王 安邑、高橋知香、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第6回腎不全研究会
  • 発表場所: 全社協・灘尾ホール (東京)
  • 年月日: 2015-12-12
• [学会発表] 腹膜透析における酸性オルガネラによる新規腹膜線維化機序の解明 (2015)
  • 著者名/発表者名: 矢花郁子、森 建文、高橋知香、大崎雄介、佐藤恵美子、廣瀬卓男、Nguyen Geneviève、Piedagnel Rémi、Ronco Pierre M、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第6回腎不全研究会
  • 発表場所: 全社協・灘尾ホール (東京)
  • 年月日: 2015-12-12
• [学会発表] ブドウ糖およびGDPsはラット腹膜中皮細胞でミトコンドリア由来の活性酸素（ROS）を生じる (2015)
  • 著者名/発表者名: 島田佐登志、森建文、大崎雄介、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第21回日本腹膜透析医学会学術集会・総会
  • 発表場所: 仙台国際センター(仙台)
  • 年月日: 2015-11-28
• [学会発表] 腹膜中皮細胞におけるNrf2標的遺伝子活性化の効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: 矢花郁子、森建文、高橋知香、大崎雄介、佐藤恵美子、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第21回日本腹膜透析医学会学術集会・総会
  • 発表場所: 仙台国際センター(仙台)
  • 年月日: 2015-11-28
• [学会発表] ポジトロン断層法を利用した残腎機能の評価 (2015)
  • 著者名/発表者名: 大崎雄介、森建文、田代学、志田原美保、小泉賢治、矢花郁子、岩田錬、宮澤英充、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第21回日本腹膜透析医学会学術集会・総会
  • 発表場所: 仙台国際センター(仙台)
  • 年月日: 2015-11-28
• [学会発表] ブドウ糖分解産物により上皮間葉形質転換(EMT）の誘導された腹膜中皮への細胞移植の可能性の検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 高橋知香、森建文、大崎雄介、矢花郁子、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第21回日本腹膜透析医学会学術集会・総会
  • 発表場所: 仙台国際センター(仙台)
  • 年月日: 2015-11-28
• [学会発表] 食塩負荷による腎尿細管酸化ストレス産生の増大と血圧上昇メカニズム (2015)
  • 著者名/発表者名: 大崎雄介、森建文、芦毅、長澤将、Allen W. Cowley, Jr.、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 日本栄養・食糧学会東北支部(第49回大会) 北海道支部(第45回大会) 合同支部大会
  • 発表場所: 東北大学農学部(仙台)
  • 年月日: 2015-10-24
  • 招待講演
• [学会発表] ANGIOTENSIN INDEPENDENT ROLE OF (PRO)RENIN RECEPTOR IN HUMAN PERITONEAL MESOTHELIAL CELLS. (2015)
  • 著者名/発表者名: Ikuko Yabana, Takefumi Mori, Chika Takahashi, Yusuke Ohsaki, Emiko Sato, Takuo Hirose, Geneviève Nguyen, Rémi Piedagnel, Pierre Ronco, Sadayoshi Ito
  • 学会等名: EURO PD 2015
  • 発表場所: Krakow, Poland
  • 年月日: 2015-10-02
  • 国際学会
• [学会発表] Role of long-term treatment of tolvaptan on left ventricular mass index in patients undergoing peritoneal dialysis. (2015)
  • 著者名/発表者名: Kenji Koizumi, Takefumi Mori, Yusuke Ohsaki, Ikuko Ohba, Shinichi Sato, Satoshi Shimada, Eri Naganuma, Naho Kurasawa, Mihoko Tsuchikawa, Sadayoshi Ito.
  • 学会等名: APCM-ISPD 2015
  • 発表場所: Daegu, Korea
  • 年月日: 2015-09-17
  • 国際学会
• [学会発表] The effects of V2 receptor antagonist treatment on the renal medullary circulation and urinary sodium excretion in rat. (2015)
  • 著者名/発表者名: Yusuke Ohsaki, Takefumi Mori, Kento Akao, Yoshimi Nakamichi, Chika Takahashi1, Sadayoshi Ito.
  • 学会等名: Hypertension 2015 Scientific Sessions
  • 発表場所: Washington DC, US
  • 年月日: 2015-09-16
  • 国際学会
• [学会発表] POSSIBILITY OF CELL TRANSPLANTATION THERAPY FOR PERITONEUM INJURED BY GLUCOSE DEGRADATION PRODUCTS. (2015)
  • 著者名/発表者名: Yusuke Ohsaki; Takefumi Mori; Chika Takahashi; Ikuko Oba; Sadayoshi Ito
  • 学会等名: 12th International Symposium on the Maillard Reaction (ISMR)
  • 発表場所: ITO International Research Center,Tokyo
  • 年月日: 2015-09-01
  • 国際学会
• [学会発表] Gender difference of vitamin K deficiency on Cyp11a expression in rat gonad. (2015)
  • 著者名/発表者名: Yusuke Ohsaki, Hitoshi Shirakawa, Asagi Ito and Michio Komai,
  • 学会等名: FASEB SRC - Molecular, Structural & Clinical Aspects of Vitamin K and Vitamin K-Dependent Proteins -
  • 発表場所: Itasca, IL, US
  • 年月日: 2015-07-12
  • 国際学会
• [学会発表] ブドウ糖分解産物による腹膜傷害と腹膜中皮細胞移植の検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 高橋知香，大崎雄介，森建文，大場郁子，伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第60回日本透析医学会学術集会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜)
  • 年月日: 2015-06-26
• [学会発表] ラットを用いた腎血行動態ならびにナトリウム排泄にV2受容体拮抗薬が及ぼす影響の検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 大崎雄介、森建文、赤尾研人、中道淑美、高橋知香、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第58回日本腎臓学会学術集会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場(名古屋)
  • 年月日: 2015-06-07
• [学会発表] 腹膜透析における(プロ)レニン受容体の動態と意義 (2015)
  • 著者名/発表者名: 矢花郁子、森建文、高橋知香、佐藤恵美子、大崎雄介、鳴海かほり、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第58回日本腎臓学会学術集会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場(名古屋)
  • 年月日: 2015-06-05