研究課題/領域番号 |
15K18716
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林科学
|
研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
能勢 美峰 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所 林木育種センター, 主任研究員 等 (20582753)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 休眠 / 冬期 / マイクロアレイ / スギ / 遺伝子発現 / 遺伝子発現解析 / 種内変異 / 冬 / フェノロジー / 成長 / 発現遺伝子 / 代謝産物 |
研究成果の概要 |
本研究では、スギの冬期の休眠における分子メカニズムへの理解を進めるため、成長の停止した10月から3月におけるスギの冬芽の遺伝子発現を網羅的に解析した。マイクロアレイを用いた解析の結果、休眠期においても発現遺伝子は刻々と変化していた。また、自発休眠期と他発休眠期で発現量の異なる遺伝子や、他発休眠において開葉までにかかる日数と相関のある遺伝子を明らかにした。これらの発現データから、スギは休眠中であっても、厳しい冬の環境を耐えるために刻々と変化して環境に適応していると推定された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
林業主要樹種であるスギにおいてフェノロジー(生物季節)を理解することは、近年の気候変動への対策を考える上で重要な基盤情報となる。特に、冬期の環境条件は成長に大きな影響を与えることが報告され、休眠期の重要性が指摘されている。本研究では、10月から3月におけるスギの詳しい休眠ステージやその時期に特異的な発現遺伝子を明らかにした。今後これらの知見は、冬期のスギの生命現象を研究する上での重要な基盤情報となる。
|