研究課題/領域番号 |
15K18735
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
多賀 悠子 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産工学研究所, 研究員 (40737318)
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研究協力者 |
伏屋 玲子
浜野 かおる
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | クルマエビ / 交尾 / 水中音 / 水槽 / 底面積 / 底質 / アンスラサイト / 繁殖 / 振動 / 音響 / 鳴音 / 騒音 |
研究成果の概要 |
クルマエビ漁獲量の減少に伴い,種苗生産に使用する親エビの確保が近年難しくなっている。そのため,陸上水槽で飼育した親エビを用いた採卵技術の確立が求められているが,交尾が十分に行われないことが問題となっており,その原因として水中音や飼育水の振動によるストレスの影響が疑われている。そこで,水槽内で交尾が行われる条件を明らかにするため,曝気による音と振動をはじめとして,水槽壁の衝撃吸収性,水槽サイズや底質と交尾との関係を調査した。その結果,後二者は交尾に影響を与え,アンスラサイト(破砕石炭)を底質に用いた場合には底面積が0.75 m2以上で交尾が行われた。一方,前二者は交尾に影響を及ぼさなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
クルマエビは本邦の重要な養殖,放流対象種である。本種の種苗生産技術は確立されているが,採卵用親エビを天然に依存しているので生産が不安定であり,安定生産には人為的に養成した親エビからの採卵技術が必要とされている。一方で,屋外の養殖池で飼育されたクルマエビ養殖個体のウィルス感染被害は,アジア圏を中心として後を絶たないため,水槽を用いた陸上飼育による,ウィルスフリーな採卵技術の確立が求められている。しかし,陸上水槽では交尾率が低く,これまで必要量の受精卵を採ることは難しかった。本研究では,クルマエビが小型水槽で交尾を行う飼育条件を明らかにし,クルマエビの安定採卵技術の確立に資する成果を得た。
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