研究課題/領域番号 |
15K18780
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
金 京純 鳥取大学, 農学部, 准教授 (20646012)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | トリマラリア原虫 / 媒介蚊 / 鳥類マラリア原虫 / オーシスト / スポロゾイト / 獣医学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、国内の鳥類および蚊から検出されるトリマラリア原虫のうち、国内で流行している原虫系統を明らかにすることである。トリマラリアは、蚊が媒介する鳥類の感染症で、日本の留鳥および渡り鳥から50系統以上が報告されているが、どの系統が日本の蚊によって伝播されているかは不明であり、在来系統と外来系統の区別ができていない。 本研究では、国内の蚊および鳥類から検出された11系統のうち3系統は在来系統であることが明らかになった。また、渡り鳥から検出され、日本産蚊の媒介能については不明である4系統は海外で感染した鳥類の移動に伴い、一時的に日本産蚊に取り込まれている可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外来性のトリマラリア原虫が国内で流行するかどうかは、蚊がベクターとして機能するか否かに大きく左右される。したがって、日本産蚊がベクターとなり、国内で伝播されている原虫系統を特定した本研究成果は、在来系統と外来系統を見分ける基礎的データを提供する。これによって、国内で鳥類の大量死などの異常が発生した場合、原因となった病原体が在来の系統であるか、外来の系統であるの判断が可能となり、媒介蚊の生息状況を考慮した流行推移の予測、および流行の拡大防止に役立てることができる。
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