てんかんモデルラットの海馬に生じる異所性顆粒細胞の形成機序に関する病理学的研究

• 研究課題/領域番号: 15K18781
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 獣医学
• 研究機関: 山口大学
• 研究代表者: 櫻井 優 山口大学, 共同獣医学部, 助教 (00747967)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 神経病理 / 脳 / てんかん / 海馬 / 神経 / 神経新生 / アポトーシス

研究成果の概要

てんかん患者の海馬には異所性顆粒細胞が形成されることが知られ、この異所性顆粒細胞による異常な神経ネットワークの形成が、てんかんの発症および病態の悪化に関連すると考えられている。しかし、異所性顆粒細胞の形成機序はよくわかっていない。本研究では異所性顆粒細胞における細胞死、およびグリア細胞と異所性顆粒細胞形成の関連性のに注目し、ピロカルピン投与てんかんモデルラットの脳を免疫組織学的に解析した。その結果、異所性顆粒細胞の形成には、ミクログリアが活性化および未成熟神経細胞におけるSurvivin発現が重要な役割を持つと考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] Enhanced neurogenesis and possible synaptic reorganization in the piriform cortex of adult rat following kainic acid-induced status epilepticus (2018)
  • 著者名/発表者名: Sakurai M., Suzuki H., Tomita N., Sunden Y., Shimada A., Miyata H., Morita T.
  • 雑誌名: Neuropathology 巻: 38 号: 2 ページ: 135-143
  • DOI: 10.1111/neup.12445
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Establishment of a novel model for anti-cancer drug resistance in three-dimensional primary culture of tumor microenvironment. (2016)
  • 著者名/発表者名: Usui T, Sakurai M, Enjoji S, Kawasaki H, Umata K, Ohama T, Fujiwara N, Yabe R, Tsuji S, Yamawaki H, Hazama S, Takenouchi H, Nakajima M, Tsunedomi R, Suzuki N, Nagano H and Sato K.
  • 雑誌名: Stem Cells International. 巻: - 号: 1 ページ: 7053872-7053872
  • DOI: 10.1155/2016/7053872
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] Programmed Cell Death Ligand 1 Expression in Canine Cancers (2016)
  • 著者名/発表者名: KAZUHA SHOSU, MASASHI SAKURAI, KUMI INOUE, TAKAYUKI NAKAGAWA, HIROKI SAKAI, MASAHIRO MORIMOTO, MASARU OKUDA, SHUNSUKE NOGUCHI, TAKUYA MIZUNO
  • 雑誌名: in vivo 巻: 印刷中
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Neurolymphomatosis in a cat (2016)
  • 著者名/発表者名: Masashi Sakurai, Kazushi Azuma, Arata Nagai, Toru Fujioka, Yuji Sunden, Akinori Shimada, Takehito Morita
  • 雑誌名: Ｔｈｅ Ｊｏｕｒｎａｌ ｏｆ Ｖｅｔｅｒｉｎａｒｙ Ｍｅｄｉｃａｌ Ｓｃｉｅｎｃｅ 巻: 78 号: 6 ページ: 1063-1066
  • DOI: 10.1292/jvms.15-0553
  • NAID: 130005159651
  • ISSN: 0916-7250, 1347-7439
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Cutaneous histiocytic sarcoma with E-cadherin expression in a Pembroke Welsh Corgi dog. (2015)
  • 著者名/発表者名: Ayano Hirako, Akihiko Sugiyama, Masashi Sakurai, Kiyokazu Ozaki, Hiroki Sakai, Takashi Takeuchi, Takehito Morita, Peter F. Moore
  • 雑誌名: Journal of Veterinary Diagnostic Investigation 巻: 27 号: 5 ページ: 589-595
  • DOI: 10.1177/1040638715604185
  • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Pathogenesis of Pancreatitis in Chickens after Experimental Infection with 9a5b Newcastle Disease Virus Mutant Isolate. (2015)
  • 著者名/発表者名: Amanallah El-Bahrawy, Anis Zaid, Yuji Sunden, Masashi Sakurai,Hiroshi Ito, Toshihiro Ito, Takehito Morita
  • 雑誌名: Journal of Comparative Pathology 巻: 153 号: 4 ページ: 315-323
  • DOI: 10.1016/j.jcpa.2015.08.002
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [学会発表] リチウム-ピロカルピンてんかんモデルラットの異常な海馬の神経新生における細胞死と細胞生存についての検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 櫻井 優、坂井 祐介、森本 將弘
  • 学会等名: 第58回日本神経病理学会総会学術研究会
• [学会発表] Th2型免疫応答誘導モデルであるNippostrongylus brasiliensis感染マウスにおける成体脳の神経新生に関する病理学的検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 倉地 淳也、櫻井 優、坂井 祐介、岡本 圭介、森本 將弘
  • 学会等名: 第159回日本獣医学会学術集会
  • 発表場所: 日本大学湘南キャンパス（神奈川県藤沢市）
  • 年月日: 2016-09-06
• [学会発表] Th2型免疫応答モデルマウス確立への試み (2016)
  • 著者名/発表者名: 岡本 圭介、坂井 祐介、櫻井 優、倉地 淳也、森本 將弘
  • 学会等名: 第159回日本獣医学会学術集会
  • 発表場所: 日本大学湘南キャンパス（神奈川県藤沢市）
  • 年月日: 2016-09-06
• [学会発表] カイニン酸投与てんかんモデルラットの梨状葉皮質における神経新生に関する病理学的研究 (2015)
  • 著者名/発表者名: 櫻井 優
  • 学会等名: 第56回日本神経病理学会総会学術研究会
  • 発表場所: 九州大学医学部百年講堂（福岡県福岡市）
  • 年月日: 2015-06-03