研究課題/領域番号 |
15K18894
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天然資源系薬学
|
研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
安元 加奈未 徳島文理大学, 薬学部, 助教 (70412393)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | リーシュマニア症 / 熱帯植物 / ミャンマー / 構造決定 / 抗リーシュマニア / 抗リーシュマニア活性 / 天然物化学 |
研究成果の概要 |
本研究は、明確な治療薬が無い皮膚型リーシュマニア症の治療薬を目指し、熱帯域であるミャンマーの薬用植物から、抗リーシュマニア活性成分の探索を目的として行った。リーシュマニア原虫を用いて以下を研究を行った。(1)ミャンマー産植物エキス2種から、各種クロマトグラフィーにより抗リーシュマニア活性物質を計39種単離し、NMRや質量分析等を検討し化学構造を決定した。(2)抗リーシュマニア活性指標として、現行の改良MTT法、宿主細胞モデルに対する細胞傷害性試験に加えて、アポトーシスに着目し、JC-1によるミトコンドリア膜電位差を検討する系を構築し、抗リーシュマニア活性植物抽出エキスについて試験を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で着目したリーシュマニア症は、WHOにより最も対策が困難なカテゴリ-1の熱帯感染症として位置づけられており、世界中で新薬の開発に向け研究が行われているが、原虫や媒介昆虫の多様性から、困難を極め未だ発見には至っておらず早急な化学療法による治療が期待されている。本研究は、「顧みられない病」の医薬品シーズを目指し、また発症国の天然資源を利用するため、基礎研究ではあるものの「発症国の患者が入手しやすい治療薬」に繋がると考えられる。本研究を通じて、合成薬だけでなく、申請者らが見出した紫雲膏のような薬を現地の資源を用いて検討したいという最終目標がある。
|