研究課題/領域番号 |
15K18980
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 埼玉県立大学 (2017-2019) 早稲田大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
有竹 清夏 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (50415577)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 睡眠 / 身体運動 / 徐波睡眠 / 主観的睡眠時間 / 脳波 / 不眠症 / 体温 / DPG / 生理機能 / 生理学 / 脳・神経 / 臨床 |
研究成果の概要 |
運動が睡眠、特に徐波睡眠や客観的睡眠時間、寝つきに良い効果を示すことが知られている. 本研究では運動時間、強度、量、タイミングなどに着目し、有酸素運動を繰り返し実施することでこれらの要因を統制した身体運動プロトコルを作成した。このプロトコルの睡眠に対する効果を、健常男性を対象に夜間睡眠構造、就寝前及び睡眠中の深部体温や皮膚温の変化, 睡眠前後の主観的評価を観察指標として検討した。その結果、睡眠が深く(徐波睡眠量・徐波パワー増加)、安定化し(fast-σ/SWA)、睡眠中における皮膚からの熱放散の活性化と深部体温の低下が見られ、翌朝の主観的熟眠感が向上した。睡眠の深さと熱放散は正の相関を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一部の不眠症者では、健常者に比べて客観的睡眠時間に差はないが、一晩の徐波成分の割合が少ないことが示されている。本研究ではその基盤データとして健常者を対象に徐波睡眠増加に有効な身体運動量が確認した。その上で、身体運動を行った際の徐波睡眠の増加が主観的睡眠時間評価に与える効果と睡眠生理機能、翌朝の熟眠感との関連性を明らかにした。近年増加の一途をたどる不眠症者の病態生理メカニズムの理解と治療貢献に資することが予想される。
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