研究課題/領域番号 |
15K19147
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
柴原 真知子 京都大学, 医学研究科, 助教 (40625068)
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研究協力者 |
カーティス サリー University of Southampton, School of Medicine, Principle Teaching Fellow
大滝 純二
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 入学者選抜 / 教育格差 / 医学教育 / 専門職教育 / Work Experience / 医学部入学者選抜 / 格差 / 生涯学習社会 / Widening Participation |
研究成果の概要 |
本研究は、変化する現代社会において医学部入学者選抜の新たな枠組みを提起することを目的としたものであり、調査対象として社会保障制度として医療を運営し、また拡大する格差が指摘されている英国における医学部入学者選抜改革に注目した。資料収集及び現地調査から2010年以降の特徴として、(1)評価方法の開発のみならず格差の実態を踏まえた多面的改革の動き、(2)入学前のWork Experienceの充実、(3)非医療者・機関との連携関係を明らかにした。また、入学者選抜を考えるための新たな枠組みとして、(4)社会科学の知見と日本の医学教育の実際を踏まえた概念的提案を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医学部入学者選抜については従来、評価論や制度論から論じられることが多かったが、現代的文脈を踏まえて異なる視点を提示することを目的としてきた。試験という場において公平かつ客観的な方法で能力を査定することは重要であるが、同時に、試験という場以外での社会的・経済的要素がもたらす影響も踏まえる必要がある。本研究では、英国における改革動向について調査し、これがどのような新しい視点を提起するものであるかを検討した。また、この改革の動きを捉えるための理論的枠組みの提案も行うことで、日本におおいて実践的にまた理論的にどのように入学者選抜を考え、また取り組んで行くかの手がかりを示した。
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