研究課題/領域番号 |
15K19176
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
關谷 暁子 金沢大学, 保健学系, 助教 (10452111)
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研究協力者 |
森下 英理子
丸山 慶子
朝倉 英策
大竹 茂樹
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | HMG-CoA還元酵素阻害剤(スタチン) / TFPI / ADAMTS13 / 抗血栓療法 / スタチン / 血栓 |
研究成果の概要 |
本研究は、HMG-CoA還元酵素阻害剤(スタチン)が、抗血栓作用をもたらすメカニズムを明らかにすることを目的とした。血管内皮細胞をフルバスタチンの存在下で培養すると、組織因子経路インヒビター(TFPI)産生が増加した。また、肝星細胞をフルバスタチンの存在下で培養すると、a disintegrin and metalloproteinase with a thrombosponsin type 1 motif, menber 13(ADAMTS13)産生が増加した。TFPIとADAMTS13はともに血栓形成を阻止する因子であり、これらの因子の増加がスタチンの抗血栓作用に寄与していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スタチンには、抗血栓作用もあることが知られているが、その機序については不明な点が多かった。スタチンはコレステロール低下薬として既に臨床で広く用いられており、出血リスクを増大しないことが立証されていることから、スタチンを抗血栓療法に用いることへの期待度は高いといえる。また、本研究の「抗血栓作用」の機構に特異的に作動する薬剤を開発できれば、それはまさに「出血リスクを増大しない理想的な抗血栓薬」となる可能性がある。
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