研究課題
若手研究(B)
子宮頸がんの放射線治療における外部照射と腔内照射の高精度な合算線量評価システムを構築した。まず、今研究で使用する非剛体レジストレーション(DIR)の精度評価を行える可変型女性骨盤ファントムを開発した。そのファントムを用いて二種類のDIR手法(画像強度ベースDIRと画像強度と輪郭情報を使用するhybrid DIR)の画像変形精度を評価し、hybrid DIRが高い精度で画像変形できることを明らかにした。また、その同じファントムを用いて実際に合算線量評価の精度検証も行い、hybrid DIRが高い精度で合算線量評価が可能であることが分かった。
本研究成果を実用化させることで、子宮頸がんの外部照射と腔内照射併用症例において、患者ごとに腫瘍および危険臓器への正確な線量を把握することができ、より患者に適したオーダーメードの放射線治療計画を立案することが可能となる。また、この技術を利用し、これまでに治療した症例の積算線量を解析することで、腫瘍への線量と治癒率、危険臓器への線量と障害発生率の関係も明らかにすることができ、子宮頸がんの放射線治療において非常に重要なデータを算出することができる。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 謝辞記載あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
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