研究課題/領域番号 |
15K19209
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
小黒 草太 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (50383716)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 運動器のカテーテル治療 / 運動器へのカテーテル塞栓術 / 運動器 / カテーテル / 塞栓術 |
研究成果の概要 |
運動器のカテーテルにおける至適なプロトコールを作成するために、靭帯または腱の亜急性期から慢性期の炎症モデルの作成を行い、複数の塞栓物質を用いた塞栓術を行った。炎症が生じた部分に微細な異常血管の出現が確認され、塞栓物質を注入することで消失することが確認された。チエナムという塞栓物質を用いた塞栓術では比較的大量に注入しても大きな合併症が生じなかったが、エンボスフィアという塞栓物質を用いた塞栓術では術後早期に皮膚壊死や膿瘍形成をきたした。結果としてチエナムという塞栓物質を異常血管が消失するまで、大量に注入しても大きな合併症が生じないということが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究で、チエナムという塞栓物質を異常血管が消失するまで、大量に注入しても大きな合併症が生じないということが確認された。 すでにたくさんの患者さんが運動器のカテーテル治療を受けて肩や膝の慢性的な痛みの改善が得られている。しかし今まではどのくらい注入しても良いのかどうかという基礎的なデータがまったくない状態で行われていたため、安全性に関する検証が十分ではなかった。しかし本研究で安全性が確認されたことから今後、患者さんが安心して運動器のカテーテル治療を受けることができることになる。現在、世界的にも運動器カテーテルが注目されており、本研究の与えるインパクトは大きい。
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