研究課題/領域番号 |
15K19258
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 神戸大学 (2017-2018) 東京大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
小林 大介 神戸大学, 医学研究科, 特命准教授 (30728176)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 医療政策 / 外来機能分化 / 病院経営 / 外来受診 / 病院機能分化 / 診療コスト / DPC / 原価計算 |
研究成果の概要 |
肺がん患者のうち、手術あり患者について、出来高算定での診療報酬の違いの要因について検討した。その結果、TNM分類でみると、上皮内癌や腫瘍が小さいものに比べ、リンパ節転移や近隣器官への浸潤がある場合に高額となっていることがわかった。また、入院患者のうち、大学病院で主に診られる運動ニューロン疾患等や、市中病院でも診られる肺がんや脳腫瘍の収益と費用の差である損益を手術有無で比較した場合、手術なしの場合により収益性が低くなることが分かった。 さらに外来受診の前後1ヶ月に入院していない事例でかつ1回の診療報酬が5,000円未満の患者は精神科、神経内科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、麻酔科に多くみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的にコストがかかると考えられていた手術症例については、診療報酬上でもきちんと手当されており、むしろ手術なし症例での入院のほうが収益性が悪いことが明らかになった。また、前後1ヶ月に入院のない外来患者のうち、1回の診療報酬が5,000円未満の患者が多い診療科も明らかになったことから、特に外科系の診療科の患者のうち、入院に繋がっていない患者や、手術適応ではない患者は大学病院で受診するのではなく、地域の病院で受診してもらうことで、患者にとっても遠くまで通う必要もなく、連携強化により、地域において切れ目のない医療の提供に資することができると考えられる。
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