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レセプトデータを利用した医薬品の規格適正化による医療費削減効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 15K19262
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 病院・医療管理学
研究機関岡山大学

研究代表者

白石 奈緒子  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20722739)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2016年度)
配分額 *注記
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード医療経済 / 医療薬学
研究実績の概要

本研究では、処方される医薬品の規格をより安価な組み合わせへ変更することによる経済的メリットを明らかにし、今後の国民医療費の削減につなげることを目的としている。2016年度は、主に健康保険組合から提供を受けたレセプトデータ等を集めたJMDCデータベースを用いて調査を行った。調査期間はデータ提供が可能であった2005年1月1日から2014年8月までの間とし、対象医薬品はアンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)に分類されている全ての品目とした。日本で上市されていたARBはカンデサルタン、バルサルタン、オルメサルタン、テルミサルタン、ロサルタン、イルベサルタン、アジルサルタンの7成分であった。調査期間中、ARBが処方されていたレコードは2,403,022件であり、このうち規格適正化の可否判定の際に必要な情報(医薬品の規格、用法用量、処方日数)が欠損している862,837件を除外した1,539,727件を解析対象とした。規格適正化により、削減が可能であった金額は30,921,510.3円であった。これは、平均すると薬剤費全体の約0.74%に相当した。今回の調査において、規格適正化可能な処方錠数の割合は、すべてのARBで経時的に漸減し、5%付近で一定となっていた。したがって、実臨床では経時的により安価な組み合わせによって処方される割合が高まるが、全体の5%程度は規格が適正化されないまま処方が継続されていると考えられた。この理由として、特に薬剤服用中に問題がなければDo処方が継続されている可能性、あるいはアドヒアランスや服用錠数の自己調節などによる可能性が考えられた。また、新たな規格が上市された際、速やかに適切な規格への切り替えを行うことで効率よく医療費を削減できる可能性が示唆された。今回の結果の解釈には、より高齢者の多い国民保険のデータを含まない点に注意が必要である。

報告書

(2件)
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Adjustments to oral medicine standards reduce drug costs -The case of Japan-2016

    • 著者名/発表者名
      Shiraishi Naoko
    • 学会等名
      第26回日本医療薬学会年会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      2016-09-17
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] Adjustment to oral medicine standards reduce drug costs: The case of Japan2016

    • 著者名/発表者名
      Naoko Shiraishi
    • 学会等名
      Forbidden City International Pharmacist Forum 2016
    • 発表場所
      北京
    • 年月日
      2016-05-06
    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 経口医薬品の規格適正化がもたらす医療費削減効果の検証2015

    • 著者名/発表者名
      白石奈緒子、小山敏広、座間味義人、建部泰尚、大島礼子、千堂年昭
    • 学会等名
      第25回日本医療薬学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2015-11-21
    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2018-01-16  

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