研究課題
若手研究(B)
本研究は、癌細胞が線維芽細胞を活性化し癌関連線維芽細胞様の形質を誘導すること、その活性化機構に癌細胞から分泌されるエクソソームが重要であることを明らかにすることを目的とした。細胞株と免疫不全マウスを用いた検討により、p53機能欠損大腸癌細胞との共在により線維芽細胞が活性化され、VEGFの分泌が促進することで腫瘍増大をきたすことを示した。また、p53機能欠損大腸癌細胞から分泌されるエクソソーム中に含まれ線維芽細胞を活性化するマイクロRNAを同定した。本研究により癌細胞から分泌されるエクソソームやマイクロRNAが新規治療標的や有効なバイオマーカーとなりうる可能性が示唆された。
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Carcinogenesis.
巻: 37 号: 10 ページ: 972-984
10.1093/carcin/bgw085