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脂質メディエーター制御因子Autotaxinによる新たな心不全への治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 15K19363
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 循環器内科学
研究機関山形大学

研究代表者

舟山 哲  山形大学, 医学部, 医員 (70642495)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2015年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード心不全 / オートタキシン
研究実績の概要

我が国では高齢人口の急激な増加に伴い、心不全は増加の一歩を辿っている。高齢の心不全患者では、比較的左室収縮能が保たれている場合が多く、拡張不全と呼ばれ、心不全の約50%を占める。その発症には、虚血性心疾患に伴う心筋線維化や高血圧を主体とした心肥大といった左室リモデリングが原因とされており、その制御が心不全治療において重要な課題である。Autotaxin (オートタキシン:ATX)は,リゾホスファチジルコリンを加水分解しリゾホスファチジン(LPA)を生成する反応を触媒する酵素である。近年、ATX-LPA伝達経路は、癌や炎症、動脈硬化に関与することが明らかとなった。更に、ATXは心不全発症に関与するとされるPI3キナーゼ経路やRhoキナーゼ経路の上流物質であることが判明している。本研究では、心不全に対するATXの関与を検討することを目的とする心不全入院患者の採血サンプルを用いて、血中ATX濃度と心不全の進展・増悪に相関があるかどうかを、ELISA法で検討した。対象は山形大学医学部附属病院に入院した141名の心不全発症患者と心不全を有さないコントロール患者15名とした。入院時に血清ATX濃度を測定し、その後平均446日間の追跡調査を行った。エンドポイントは心臓死と心不全再入院した。心不全患者を心臓死と心不全再入院によるイベントの有無により、2群に分けると、イベント有り群で有意にATXは高値であった。Kaplan-Meier 曲線の解析により、中央値で振りわけたATX高値群は低値群と比較して有意に心臓死が多かった。多変量解析では、イベントをHazardとした場合、ATXは心臓死・再入院の独立した危険因子であることが判明した。以上よりATXが心不全発症・増悪に関与する可能性が示唆された。
動物実験においては、野生型マウスを用いて、圧負荷心不全モデルを作成し、ATXの発現を調べた。

報告書

(1件)
  • 2015 実績報告書

URL: 

公開日: 2015-04-16   更新日: 2017-01-06  

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