研究課題/領域番号 |
15K19373
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
八木原 伸江 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (70750347)
|
研究協力者 |
渡部 裕
南野 徹
佐藤 光希
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 遺伝子検査 / 非翻訳領域 / 不整脈 / イオンチャネル / 次世代シークエンス / 不整脈症候群 / 遺伝子変異 / プロモーター / 遺伝子異常 |
研究成果の概要 |
通常、遺伝子検査ではタンパク翻訳領域およびそれに隣接したイントロンの配列のみに限って行われる。しかし、このような従来の検査法では原因遺伝子に異常が同定されない症例も多い。本研究では、種々の不整脈症候群の症例を対象に、心筋のNaチャネルのαサブユニットであるSCN5Aのプロモーター領域の遺伝子検査を行った。同定されたvariantの機能解析を行い、いずれのvariantもプロモーター活性が低下することから、非翻訳領域のvariantが不整脈発症の一因である可能性が示唆された。さらに、次世代シークエンスの手法を用いて心筋に多く発現するイオンチャネルのプロモーター領域の遺伝子検査を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、不整脈疾患の遺伝子検索は原因遺伝子のタンパク翻訳領域およびそれに隣接した非翻訳領域の一部に限局して施行されることが多かった。しかし、これらの領域に変異が同定されるのは、最も多いQT延長症候群でも70%程度、日本人を含めたアジア人に多く見られるBrugada症候群では20-30%程度であり、十分とはいえない。本研究では、原因遺伝子のプロモーター領域という、タンパク発現に大きく関与すると考えられる配列における変異を同定し、その機能解析を行うことにより、これまでの検査法では異常が同定されなかった症例においても不整脈発症の機序を解明する一助となると考えられる。
|