研究課題/領域番号 |
15K19463
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
内藤 正吉 北里大学, 医学部, 講師 (40365101)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ポドサイト / FSGS / ボーマン嚢壁細胞 / ネフリン / ネフローゼ症候群 / ボーマン嚢壁前駆細胞 / 巣状糸球体硬化症 / モデル動物 / ボーマン嚢前駆細胞 / 再生医学 |
研究成果の概要 |
本研究では、我々が樹立したネフリン抗体誘導性FSGSモデルにおいて、ボーマン嚢壁細胞(parietal epithelial cells: PECs)が1)上皮間葉転換を呈する、2)糸球体硬化病変進行に寄与するpERK1/2が発現、3)ごく少数のTransitional cell(TC)が出現、することを確認した。この結果は抗体特異的なポドサイト障害によるFSGSで、少数ではあるがポドサイト前駆細胞と考えられるTCが出現することを初めて証明したものである。さらに、本研究により、ネフリン機能維持及びFSGSの予防および治療効果に重要な役割を持つ分子を確認し、更なる研究を遂行中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、慢性腎臓病病の原因となるポドサイト障害の新規治療標的と考えられているボーマン嚢前駆細胞の存在を、抗体を用いたポドサイト特異的障害モデルで初めて証明したものである。さらに、申請者らが樹立したこのモデルは、多くの遺伝子改変マウスに用いられているC57Bl/6マウスで誘導可能なことが証明できた。さらに、本研究では、ポドサイト障害の新規予防・治療法開発のための標的分子を発見できたため、現在ポドサイト障害の病態解明および新規治療・予防法開発の研究を遂行中である。これにより今後、国民の健康および経済面で重大な問題となっている血液透析患者数減少への途を拓くものとなった。
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