研究課題
若手研究(B)
慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)は慢性進行性または再発性の経過を特徴とする末梢神経疾患である。本研究では、CIDPを病型別に分類しプロテオーム解析を用いCIDPの自己抗体の標的抗原を探索した。ブタの馬尾から抽出した蛋白質を二次元電気泳動で展開し、患者血清を1次抗体としたウェスタンブロットを行い自己抗体が認識する蛋白質を探索した。その結果、CIDP患者血清中のIgGの抗原候補としてvinculinという分子を同定した。合成蛋白質を用いたウェスタンブロット法により多検体で検証した結果、抗vinculin抗体はTypical CIDP症例のみでみられ、CIDPの病態に関与している可能性がある。
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J Neuroimmunol.
巻: 287 ページ: 9-15
10.1016/j.jneuroim.2015.07.012