研究課題/領域番号 |
15K19499
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 帝京大学 (2018) 東京医科大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
咲間 妙子 (笹井妙子) 帝京大学, 医療技術学部, 准教授 (70419026)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ナルコレプシー / レム睡眠行動障害 / 錯視 / 認知機能 / 夢内容 / 睡眠時無呼吸 / αシヌクレイノパチー / 急速眼球運動 / 嗅覚機能 / パレイドリア / REM sleep without atonia / 認知機能低下 / 夢 / 幻視 / レビー小体型認知症 / 周期性四肢運動 |
研究成果の概要 |
レム睡眠行動障害(RBD)は,約80%がパーキンソン病やレビー小体型認知症などのアルファシヌクレイノパチーに発展する.本研究では,中枢性過眠症であるナルコレプシーへのRBD合併率を明らかにした.また,RBD患者においてレビー小体型認知症の中核症状である幻視と類似現象である錯視がみられることを明らかにした.次いで,錯視誘発検査と嗅覚検査・認知機能検査をナルコレプシーおよびRBD合併型ナルコレプシー患者に実施し,RBD/アルファシヌクレイノパチー関連所見がどの程度みられるのかを検討し,ナルコレプシー合併型RBDは特発性RBD例とは異なり同所見は認められず病態が異なることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナルコレプシーには,睡眠時随伴症や睡眠関連運動障害が合併しやすいことが報告されていたが,本邦においては検討されてこなかった.本研究において,ナルコレプシータイプ1にはレム睡眠行動障害が1.9%合併することが明らかになった.同時に,将来的に神経変性疾患へ移行するレム睡眠行動障害は,ナルコレプシーに合併した場合でも特発性レム睡眠行動障害同様に神経変性疾患発展リスクを有するのか,また,レム睡眠行動障害同様に嗅覚機能や認知機能が低下するといわれていたナルコレプシー患者の将来的なリスクはいかなるものかを検討した結果,特発性レム睡眠行動障害とは病態を異にし,同リスクは認められないことが明らかになった.
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