研究課題
若手研究(B)
膵部分切除術には膵頭十二指腸切除;PD、膵体尾部切除;DPがあり、PDおよびDP後の糖尿病の発症を検討した。約2年の経過中にPD4%、DP48%に糖尿病の発症を認めた。インスリン分泌はDPで低下を認めたが、PDでは保持されていた。インスリン分泌を刺激する腸管ホルモンであるGLP1の分泌はPDがDPより高かった。インスリン分泌細胞の脱分化(成熟細胞から未熟な細胞へ戻ること)の指標が高い患者で耐糖能が悪いことが判明した。手術前後の腸内細菌叢を比較したところ、PDの術前後で菌叢の顕著な変化を認め、無菌マウスへの移植実験で膵切除による腸内細菌叢の変化が糖尿病の発症に関与している可能性が示唆された。
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