研究課題
若手研究(B)
膵β細胞におけるグルコースによるインスリン分泌に必要なATPの合成にクエン酸回路は重要な代謝経路で、αーケトグルタル酸脱水素酵素はその酵素の一つである。現在、糖尿病と認知症の関連が注目されているが、アルツハイマー病の神経細胞では酸化ストレスによってαーケトグルタル酸脱水素酵素活性が低下していると報告されている。αーケトグルタル酸脱水素酵素が膵β細胞のインスリン分泌に及ぼす影響を、膵β細胞株やげっ歯類の単離膵島を用いて検討したところ、αーケトグルタル酸脱水素酵素の阻害や発現量の低下によって、インスリン分泌が影響を受けることが明らかになった。