末梢動脈疾患の病態進展における糖尿病の寄与の解明

• 研究課題/領域番号: 15K19515
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 代謝学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 高原 充佳 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座助教 (00751067)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円); 2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: 末梢動脈疾患 / 糖尿病

研究成果の概要

末梢動脈疾患患者における糖尿病と予後との関連、ならびに糖尿病患者における末梢動脈疾患の病態進展リスクに関して検討を行なった。末梢動脈疾患患者において、糖尿病は下肢大切断と関連していた。重症下肢虚血症例において糖尿病は膝下動脈病変の存在ならびに病変の石灰化と関連し、糖尿病合併患者では血管内治療後の主要下肢事故リスクが高かった。また糖尿病合併の有無が血行再建方法と治療成績との関連に影響を及ぼす可能性が示された。糖尿病患者において、神経障害と末梢動脈疾患の直接的な関連は見いだせなかった。また足関節上腕血圧比が境界域であることを加味することにより、末梢動脈疾患の診断予測精度が向上することが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] 重症下肢虚血のわが国の特徴とその潜在リスク (2017)
  • 著者名/発表者名: 高原充佳
  • 雑誌名: 脈管学 巻: 57 号: 10 ページ: 139-144
  • DOI: 10.7133/jca.17-00015
  • NAID: 130006163788
  • ISSN: 0387-1126, 1880-8840
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] 末梢動脈疾患リスク予測における境界域ABIの意義の検討 (2018)
  • 著者名/発表者名: 高原充佳、藤原優子、片上直人、坂本扶美枝、松岡孝昭、下村伊一郎
  • 学会等名: 第61回糖尿病学会年次学術集会
• [学会発表] 糖尿病患者における血行障害のエビデンス (2018)
  • 著者名/発表者名: 高原充佳
  • 学会等名: 第10回日本下肢救済・足病学会学術集会
  • 招待講演
• [学会発表] Diabetes and risk management of critical limb ischemia (2017)
  • 著者名/発表者名: Mitsuyoshi Takahara
  • 学会等名: 3rd Korea-Japan Diabetes Forum
  • 国際学会 / 招待講演