研究課題
若手研究(B)
食生活の改善が肥満や糖尿病の予防・改善には不可欠であるが、高脂肪食依存から脱却することは至難である。我々はこれまでに玄米特有の成分であるγ-オリザノールが高脂肪食への依存状態を解除すること見出してきた。本研究では、玄米成分γ-オリザノールが高脂肪食に対する嗜好性を緩和する機序を検証し、実用化につなげることを目指した。その結果、次の2点が明らかとなった。(1) γ-オリザノールは高脂肪食の摂取による報酬系機能異常を改善する高脂肪食の摂取によりDNAメチル化を介して線条体におけるドーパミンD2受容体の発現レベルが低下していた。これが高脂肪食に対する依存形成の一因と考えられた。γ-オリザノールは高脂肪食の摂取によるドーパミンD2受容体のDNAメチル化とそれに伴う発現レベルの変化を改善し、高脂肪食に対する依存状態を緩和した。(2) γ-オリザノールをナノ粒子に封入することにより作用効率が格段に向上する生体吸収性高分子ポリマーであるPLGAで作製したナノ粒子中にγ-オリザノールを封入することで、従来の投与量の1/1000以下の量で有効な代謝改善効果を確認した。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 1件、 招待講演 8件) 備考 (1件)
Diabetologia
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http://www.med.u-ryukyu.ac.jp/new-information/10135.html