研究課題
若手研究(B)
血小板活性化受容体CLEC-2は,ある種の癌細胞表面に発現するポドプラニンと結合することで,癌の転移を促進する.それゆえに,抗CLEC-2薬は,抗血小板および抗転移効果が期待される.その創薬ソースとして蛇毒ロドサイチンに注目した.ロドサイチンのCLEC-2との結合部位および複合体の形成メカニズムを検証するために,哺乳類細胞株を用いて遺伝子組換え野生型および変異型ロドサイチンを作製した.その結果,抗CLEC-2効果のある変異型ロドサイチンを見出した.マウスモデルにおいて,この変異型ロドサイチンは,血小板凝集を惹起することなく,ポドプラニン依存性の癌転移を強く抑制した.
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Journal of thrombosis and haemostasis
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Blood
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http://www.med.yamanashi.ac.jp/clinical/clin0lab/