研究課題
若手研究(B)
多発性骨髄腫(以下MM)は遺伝的背景の複雑な血液悪性腫瘍である。新規薬剤やそれらの併用治療が一定の治療成績の向上を達成しているが、根治には至らず難治性MMを克服できる治療法が切望されている。本研究では、CRISPR/Cas9システムによるゲノム編集技術を利用して、IL-6シグナル伝達経路に関わりをもつ細胞増殖関連分子の同定を試みた。その結果、IL-6刺激によって遺伝子発現の増加を示す新規キナーゼXを同定した。キナーゼXは、MM細胞株の一部で過剰発現し細胞増殖との関連性が示唆された。以上から、キナーゼXはMMの悪性化へ関与している可能性が高く新規治療薬の標的分子になりえると考えられた。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)
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