膠原病様モデルマウスを用いたT細胞活性化をもたらす新規脂質メディエータの同定

• 研究課題/領域番号: 15K19577
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 膠原病・アレルギー内科学
• 研究機関: 大分大学
• 研究代表者: 尾崎 貴士 大分大学, 医学部, 病院特任助教 (70749374)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 脂質メディエーター / SLE / パルミトイルエタノールアミド / オレオイルエタノールアミド / 炎症性サイトカイン / Toll様受容体9 / LC-MS / 膠原病 / 炎症 / 樹状細胞 / Toll様受容体 / TRAF6

研究成果の概要

本研究では、膠原病モデルマウスを用いて、炎症病態形成に関連し得る新たな脂質メディエーターの同定を目的とした。SLEモデルマウスをLC-MSを用いて解析した結果、同マウスではパルミトイルエタノールアミド(PEA)やオレオイルエタノールアミド(OEA)の血中及び脾臓内の濃度が野生型マウスに比べて低値であることが判明した。また、PEAやOEAは、SLEの病態形成に重要なTLR9刺激による樹状細胞やB細胞からの炎症性サイトカインの産生を抑制した。さらに、同抑制作用はマウスを用いた個体レベルでも認められた。今後、PEAやOEAの病態形成への関与やSLEに対する治療効果の検討が必要である。

研究成果

• [雑誌論文] Ribavirin inhibits Zika virus (ZIKV) replication inハvitro and suppresses viremia in ZIKV- infected STAT1-deficient mice. (2017)
  • 著者名/発表者名: Kamiyama N, Soma R, Hidano S, Watanabe K, Umekita H, Fukuda C, Noguchi K, Gendo Y, Ozaki T, Sonoda A, Sachi N, Runtuwene LR, Miura Y, Matsubara E, Tajima S, Takasaki T, Eshita Y, Kobayashi T.
  • 雑誌名: Antiviral Res. 巻: 146 ページ: 1-11
  • DOI: 10.1016/j.antiviral.2017.08.007
  • 査読あり
• [雑誌論文] 高齢発症の大型血管炎の3例 (2017)
  • 著者名/発表者名: 前島圭佑、石井宏治、梅木達仁、清永恭弘、大村雄一、鳥越雅隆、今田千晴、尾崎貴士、柴田洋孝
  • 雑誌名: 臨床リウマチ 巻: 29 ページ: 269-275
  • NAID: 130006588663
  • 査読あり
• [雑誌論文] リツキシマブで治療し，リウマトイド因子が再燃予知因子として有用と考えられた関節リウマチの一例 (2016)
  • 著者名/発表者名: 今田千晴、石井宏治、高野久仁子、大村雄一、尾崎貴士、濱崎一、前島圭佑、原中美環、緒方正男、柴田洋孝
  • 雑誌名: 臨床リウマチ 巻: 28 ページ: 227-231
  • NAID: 130005268084
  • 査読あり
• [雑誌論文] TNF阻害薬投与後に顕微鏡的多発血管炎による急速進行性糸球体腎炎を発症した関節リウマチの一例 (2016)
  • 著者名/発表者名: 大村雄一、原中美環、今田千晴、尾崎貴士、浜崎一、石井宏治、柴田洋孝
  • 雑誌名: 九州リウマチ 巻: 36 ページ: 27-33
  • 査読あり
• [雑誌論文] 治療抵抗性のマクロファージ活性化症候群合併全身性エリテマトーデスにシクロホスファミド静注療法が奏効した一例 (2016)
  • 著者名/発表者名: 今田千晴、大村雄一、前島圭佑、尾崎貴士、濱崎一、原中美環、立川裕史、石井宏治、柴田洋孝
  • 雑誌名: 九州リウマチ 巻: 36 ページ: 34-39
  • 査読あり
• [雑誌論文] Large-vessel involvement in granulomatosis with polyangiitis successfully treated with rituximab: A case report and literature review (2015)
  • 著者名/発表者名: Takashi Ozaki , Keisuke Maeshima , Yasuhiro Kiyonaga , Masataka Torigoe , Chiharu Imada , Hajime Hamasaki , Miwa Haranaka , Koji Ishii, Hirotaka Shibata
  • 雑誌名: Modern Rheumatology 巻: Epub ahead of print 号: 4 ページ: 699-704
  • DOI: 10.3109/14397595.2015.1021950
  • 査読あり
• [学会発表] ミコフェノール酸モフェチルが有効であったSLE合併難治性血小板減少症の一例 (2018)
  • 著者名/発表者名: 梅木達仁、前島圭佑、今田千晴、大村雄一、鳥越雅隆、尾崎貴士、石井宏治、柴田洋孝
  • 学会等名: 第55回九州リウマチ
• [学会発表] Inhibition of TLR9-induced dendritic cell activation and pro-inflammatory cytokine production by Oleoylethanolamide, whose level is reduced in MRL/lpr mice (2017)
  • 著者名/発表者名: 尾崎貴士, 園田光, 玄同淑子, 野口香緒里, 佐知望美, 神山長慶 , 飛彈野真也 , 石井宏治 , 柴田洋孝 , 小林隆志
  • 学会等名: 2017年度生命科学系学会合同年次大会
• [学会発表] 新規脂質メディエーターのOEA及びPEAは、Toll様受容体9(TLR9)刺激による樹状細胞とB細胞の活性化を抑制する (2017)
  • 著者名/発表者名: 尾崎貴士, 後藤亮, 園田光, 広瀬晴奈, 玄同淑子 , 野口香緒里, 神山長慶 , 飛彈野真也 , 石井宏治 , 柴田洋孝 , 小林隆志
  • 学会等名: 第8回 癌・炎症と抗酸化研究会(CIA研究会)
• [学会発表] アンピシリンとバンコマイシンの投与によってグルタミン酸代謝と短鎖脂肪酸の発酵が障害され、マウス腸炎が誘発される (2017)
  • 著者名/発表者名: 園田光, 玄同淑子, 尾崎貴士, 佐知望美, 飛彈野真也 , 神山長慶, 村上和成, 小林隆志
  • 学会等名: 2017年度生命科学系学会合同年次大会
• [学会発表] Analysis for the induction and pathophysiological role of CCL20 in the intestinal tissue (2017)
  • 著者名/発表者名: 佐知望美, 飛彈野真也, 神山長慶, 野口香緒里, 尾崎貴士, 園田光, 玄同淑子, 小林隆志
  • 学会等名: 2017年度生命科学系学会合同年次大会
• [学会発表] Ribavirin inhibits Zika virus (ZIKV) replication in vitro and suppresses viremia in ZIKV-infected STAT1-deficient mice (2017)
  • 著者名/発表者名: 神山長慶, 相馬颯介, 飛彈野真也, Benjawan Saechue, 佐知望美, 野口香緒里, 尾崎貴士, 園田光, 玄同淑子, 江下優樹, 小林隆志
  • 学会等名: 2017年度生命科学系学会合同年次大会
• [学会発表] Combined administration of ampicillin and vancomycin induces mild colitis with decreased diversity of gut microbiota and perturbation of glutamine and short chain fatty acid metabolisms. (2017)
  • 著者名/発表者名: 園田光, 佐知望美, 玄同淑子, 尾崎貴士, 神山長慶, 飛彈野真也 , 水上一弘, 村上和成, 小林隆志
  • 学会等名: 25th United European Gastroenterology Week
  • 国際学会
• [学会発表] 腎腫瘍が疑われた腎臓限局型 多発血管炎性肉芽腫症（GPA）の一例 (2017)
  • 著者名/発表者名: 今田千晴、清永恭弘、大村雄一、鳥越雅隆、尾崎貴士、浜崎一、前島圭佑、石井宏治、柴田洋孝
  • 学会等名: 第53回九州リウマチ学会
• [学会発表] 両側視神経炎による急激な視力障害で発症した悪性関節リウマチ(MRA)の一例 (2017)
  • 著者名/発表者名: 浜崎一、清永恭弘 、大村雄一、鳥越雅隆、尾崎貴士 、今田千晴 、前島圭佑 、安倍いとみ、立川裕史、石井宏治、柴田洋孝
  • 学会等名: 第53回九州リウマチ学会
• [学会発表] エタネルセプトで長期寛解状態を維持し、アミロイドの消失を組織学的に証明し得た悪性関節リウマチの一例 (2017)
  • 著者名/発表者名: 鳥越雅隆、清永恭弘、大村雄一、今田千晴、尾崎貴士、濱崎一、前島圭佑、糸永一朗、津村弘、西田陽登、駄阿勉、石井宏冶、柴田洋孝
  • 学会等名: 第53回九州リウマチ学会
• [学会発表] アダリムマブ単独加療中に間質性肺炎を発症した関節リウマチの1例 (2017)
  • 著者名/発表者名: 清永恭弘、大村雄一、鳥越雅隆、今田千晴、尾崎貴士、浜崎一、前島圭佑、石井宏治、柴田洋孝
  • 学会等名: 第53回九州リウマチ学会
• [学会発表] 再発性多発軟骨炎に 血管型ベーチェット病を合併した一例 (2017)
  • 著者名/発表者名: 大村雄一、今田千晴、清永恭弘、鳥越雅隆、尾崎貴士、濱崎一、前島圭佑、石井宏治、柴田洋孝
  • 学会等名: 第61回日本リウマチ学会総会
• [学会発表] リツキシマブ（RTX）が奏功した視神経脊髄炎（NMO）合併SLEの一例 (2017)
  • 著者名/発表者名: 今田千晴、清永恭弘、大村雄一、鳥越雅隆、尾崎貴士、浜崎一、前島圭佑、石井宏治、柴田洋孝
  • 学会等名: 第61回日本リウマチ学会総会
• [学会発表] 大血管病変を呈した 多発血管炎性肉芽腫症の一例 (2017)
  • 著者名/発表者名: 大村雄一、前島圭佑、梅木達仁、鳥越雅隆、尾崎貴士、今田千晴、石井宏治、柴田洋孝
  • 学会等名: 第54回九州リウマチ学会
• [学会発表] 脳髄膜炎を併発した再発性多発軟骨炎の一例 (2017)
  • 著者名/発表者名: 梅木達仁、今田千晴、大村雄一、鳥越雅隆、尾崎貴士、濱崎一、前島圭佑、石井宏治、柴田洋孝
  • 学会等名: 第54回九州リウマチ学会
• [学会発表] PR3-ANCA陽性でリツキシマブが有効であった 難治性IgG4関連硬化性胆管炎の一例 (2017)
  • 著者名/発表者名: 三股祐太、鳥越雅隆、梅木達仁、大村雄一、今田千晴、尾崎貴士、前島圭佑、石井宏治、柴田洋孝
  • 学会等名: 第54回九州リウマチ学会
• [学会発表] 当科における関節リウマチ患者に対するトファシチニブの有効性・安全性の検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 浜崎一、清永恭弘、大村雄一、鳥越雅隆、尾崎貴士、今田千晴、前島圭佑、石井宏治、柴田洋孝
  • 学会等名: 第31回日本臨床リウマチ学会
  • 発表場所: 京王プラザホテル(東京都新宿区)
  • 年月日: 2016-10-29
• [学会発表] TRAF6によるTh17細胞遊走能の新規制御機構が多発性硬化症の病態を規定する (2016)
  • 著者名/発表者名: 神山長慶、飛彈野真也、野口香緒里、尾崎貴士、園田光、玄同淑子、Lucky Runtuwene, 佐知望美、江下優樹、小林隆志
  • 学会等名: 第81回日本インターフェロン・サイトカイン学会学術集会
  • 発表場所: 長崎大学（長崎県長崎市）
  • 年月日: 2016-05-13
• [学会発表] 腸管組織におけるTLR/TRAF6シグナルによるCCL20発現制御の解析 (2016)
  • 著者名/発表者名: 佐知望美、飛彈野真也、神山長慶、野口香緒里、尾崎貴士、園田光、玄同淑子、江下優樹、小林隆志
  • 学会等名: 第81回日本インターフェロン・サイトカイン学会学術集会
  • 発表場所: 長崎大学（長崎県長崎市）
  • 年月日: 2016-05-13
• [学会発表] 当科におけるIgG4関連疾患21症例の臨床的検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 大村雄一、尾崎貴士、原中美環、清永恭弘、今田千晴、濱崎一、前島圭佑、石井宏治、柴田洋孝
  • 学会等名: 第60回日本リウマチ学会総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県横浜市）
  • 年月日: 2016-04-21
• [学会発表] 当科におけるANCA関連血管炎各疾患別の臨床的特徴と治療成績 (2016)
  • 著者名/発表者名: 原中美環、今田千晴、大村雄一、堀田美鈴、尾崎 貴士、濱崎一、前島圭佑、石井宏治、柴田洋孝
  • 学会等名: 第60回日本リウマチ学会総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県横浜市）
  • 年月日: 2016-04-21
• [学会発表] 関節リウマチに合併した抗MDA5抗体陽性間質性肺炎合併皮膚筋炎の1例 (2016)
  • 著者名/発表者名: 清永恭弘、大村雄一、今田千晴、尾崎貴士、 浜崎一、原中美環、石井宏治、馬場嘉美、柴田洋孝
  • 学会等名: 第51回九州リウマチ学会
  • 発表場所: 宮崎市民プラザ（宮崎県宮崎市）
  • 年月日: 2016-03-05
• [学会発表] PM/DMにおける筋炎特異的自己抗体， 筋炎関連自己抗体についての検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 今田千晴、清永恭弘、大村雄一、尾崎貴士、 堀田美鈴、濱崎一、石井宏治、柴田洋孝
  • 学会等名: 第51回九州リウマチ学会
  • 発表場所: 宮崎市民プラザ（宮崎県宮崎市）
  • 年月日: 2016-03-05
• [学会発表] トファシチニブを使用した腎不全合併 関節リウマチの3症例 (2015)
  • 著者名/発表者名: 石井宏治、大村雄一、今田千晴、尾崎貴士、濱崎一、前島圭佑、原中美環、柴田洋孝
  • 学会等名: 第30回日本臨床リウマチ学会
  • 発表場所: 神戸国際会議場（兵庫県神戸市）
  • 年月日: 2015-11-21
• [学会発表] リツキシマブで治療し、リウマトイド因子が再燃 予知因子として有用と考えられた悪性リンパ腫 合併関節リウマチの一例 (2015)
  • 著者名/発表者名: 今田千晴、石井宏治、大村雄一、尾崎貴士、濱崎 一、前島圭佑、原中美環、柴田洋孝
  • 学会等名: 第30回日本臨床リウマチ学会
  • 発表場所: 神戸国際会議場（兵庫県神戸市）
  • 年月日: 2015-11-21
• [学会発表] 当科における免疫抑制療法中のB型肝炎既感染者に関する検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 浜崎一、 大村雄一、今田千晴、尾崎貴士、堀田美鈴、原中美環、石井宏治、柴田洋孝
  • 学会等名: 第50回九州リウマチ学会
  • 発表場所: 鹿児島県医師会館（鹿児島県鹿児島市）
  • 年月日: 2015-09-05
• [学会発表] 腹部大動脈閉鎖により著明な上半身高血圧を呈した全身性エリテマトーデス、抗リン脂質抗体症候群の一症例 (2015)
  • 著者名/発表者名: 原中美環、清永恭弘、大村雄一、今田千晴、尾崎貴士、濱崎一、石井宏治、宮本伸二、柴田洋孝
  • 学会等名: 第59回日本リウマチ学会総会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場（愛知県名古屋市）
  • 年月日: 2015-04-23