インスリン受容体異常症の新たな病態解明

• 研究課題/領域番号: 15K19602
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 小児科学
• 研究機関: 東京医科歯科大学
• 研究代表者: 高澤 啓 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (50749463)
• 研究協力者: 辻 敦美 (細川 敦美) ; 鹿島田 健一
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円); 2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: インスリン受容体 / 糖尿病 / インスリン抵抗性 / インスリン受容体異常症 / 妖精症 / Ａ型インスリン抵抗症 / SGA / A型インスリン抵抗症

研究成果の概要

国内7例の、小児内分泌科専門医によって臨床的に診断されたインスリン受容体(INSR)異常症小児例を対象に遺伝子解析を行い、3種の新規変異(S98R,G1146R,R1201P)を含む5種のINSR遺伝子変異(R1158W,R1201W:既報)を同定し、機能解析を行った。INSR mRNA発現の低下が、インスリン受容体異常症の新たな発症機序である可能性が示唆された。INSR遺伝子変異陽性例と陰性例の臨床像の比較において、家族歴や脂肪肝の有無で鑑別しうる可能性が示唆され、A型インスリン抵抗症においてもSGA出生が臨床的特徴である可能性を示した。

研究成果

• [雑誌論文] Molecular mechanisms of insulin resistance in 2 cases of primary insulin receptor defect-associated diseases. (2017)
  • 著者名/発表者名: Tsuji-Hosokawa, A., Takasawa, K., Nomura, R., Miyakawa, Y., Numakura, C., Hijikata, A., Shirai, T., Ogawa, Y., Kashimada, K. & Morio, T.
  • 雑誌名: Pediatr Diabetes 巻: Feb 9 号: 8 ページ: 917-924
  • DOI: 10.1111/pedi.12508
  • 査読あり
• [学会発表] インスリン受容体異常症の病態解明: 自験例2例の分子内分泌学的検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 辻敦美, 高澤啓, 野村莉紗, 宮川雄一, 沼倉周彦, 土方敦司, 白井剛, 小川佳宏, 鹿島田健一, 森尾友宏
  • 学会等名: 第90回日本内分泌学会学術集会
• [学会発表] インスリン受容体異常症の病態解明：自験例2例の分子内分泌学的検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 高澤啓,辻敦美,野村莉紗,宮川雄一,沼倉周彦,鹿島田健一,森尾友宏
  • 学会等名: 第120回日本小児科学会学術集会
• [学会発表] Molecular mechanisms of insulin resistance in two cases of primary insulin receptor defect-associated diseases (2016)
  • 著者名/発表者名: Atsumi Tsuji, Kei Takasawa, et al
  • 学会等名: APPES-JSPE2016 (Joint session)
  • 発表場所: 東京国際フォーラム
  • 年月日: 2016-11-19
  • 国際学会
• [学会発表] インスリン受容体異常症の病態解明 (2016)
  • 著者名/発表者名: 高澤啓, 辻敦美, 沼倉周彦, 鹿島田健一.
  • 学会等名: 第20回小児分子内分泌研究会
  • 発表場所: 大沼国際セミナーハウス
  • 年月日: 2016-07-03
• [学会発表] IGF1製剤が有効であった妖精症の１例 (2015)
  • 著者名/発表者名: 高澤啓, 酢谷明人, 前澤身江子, 石黒利佳, 箕面崎至宏, 鹿島田健一
  • 学会等名: 第88回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: ホテルニューオータニ東京（東京・千代田区）
  • 年月日: 2015-04-23