研究課題/領域番号 |
15K19629
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
川原 勇太 自治医科大学, 医学部, 助教 (10570385)
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研究協力者 |
森本 哲
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | T-ALL / 新規ABL1融合遺伝子 / ABL1 / UBAP2L / RT-PCR / クローニング / 遺伝子導入 / 機能解析 / EcoR1 / BamH1 / 制限酵素地図作成 / RNAシークエンス |
研究成果の概要 |
本研究では、①T細胞性急性リンパ性白血病(T-ALL)の患者の白血病細胞に新たに見出した新規のABL1融合遺伝子(UBAP2L-ABL1)をRNAシークエンスという遺伝子解析技術によって同定し、②UBAP2L-ABL1の増幅、を行った。ABL1遺伝子は慢性骨髄性白血病においてBCR-ABL1融合遺伝子を形成し、恒常的なチロキシンキナーゼ活性をもち強力に細胞増殖を促進し白血病化に関わっている。 今後は、現在培養中のマウス細胞株にUBAP2L-ABL1を導入し機能解析を行い、UBAP2L-ABL1によるT-ALL発症機序を解明する。それによってチロシンキナーゼ阻害薬による治療に結びつく可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
UBAP2Lは造血幹細胞(血球の元となる細胞)の活性化に関与する遺伝子で、またいくつかの腫瘍で高発現していることがわかっている。T-ALLの新たな融合遺伝子であるUBAP2L-ABL1を同定したことによって、UBAP2LのT-ALL発症への関与の可能性が示唆された。 また、UBAP2L-ABL1によるT-ALL発症機序を解明するによって、UBAP2L-ABL1融合遺伝子を有するT-ALLにおいてチロシンキナーゼ阻害薬(ABL1はチロシンキナーゼであり、ABL1の機能を阻害する薬)による治療が可能となり、治療成績の改善が期待される。
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