研究成果の概要 |
統合失調症の発症に大きな影響力をもつ稀なリスク変異を同定するため以下の研究を行った。まず罹患同胞対3家系の全エクソーム解析を行い、PDCD11遺伝子の2つの稀な非同義変異(D961N、V1240L)を同定した。次に患者96人において同遺伝子のコード領域をターゲットリシークエンスし、3つの稀な非同義変異(V1240L、F1835del、R1837H)を同定した。さらに症例・対照研究(1,357対1,394)を行ったが、これらの変異と統合失調症とに有意な関連を認めなかった。PDCD11遺伝子の稀な変異が統合失調症の発症に大きな影響力をもつ可能性は支持されなかった。
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