研究課題/領域番号 |
15K19791
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
祖父江 慶太郎 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (90622027)
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研究協力者 |
村上 卓道 神戸大学大学院医学研究科, 放射線診断学分野, 教授 (20252653)
鶴崎 正勝 近畿大学医学部付属病院, 放射線診断科, 准教授 (00379356)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | R2*値の定量 / R1値の定量 / 鉄沈着 / 肝機能 / MRI / 造影剤 / 肝機能評価 |
研究成果の概要 |
MRIによる肝の脂肪定量の際に同時に得られるR2*値を利用してGd-EOB-DTPA造影剤の取り込みを定量・数値化できるかどうかの研究を行った. ファントム実験においてはR2*値による造影剤定量は,R1値による造影剤定量とほぼ同等の定量精度が得られることが分かった.臨床研究においては血液生化学的な指標であるMELD scoreやICG 15分停滞率との相関が得られ,R2*値による肝機能定量の有用性が示唆された.一方で,画質の安定性が悪く特に肝左葉では計測値に信頼性が乏しいこと,背景肝実質への過剰鉄沈着例においては定量ができないことが判明し,R2* mapでの肝機能定量における限界と考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪定量MRIの際に取得可能なR2*値を用いた肝機能定量は,客観性が高く定量性にも優れた評価法であり,臨床上も有用と考えられると同時に新たな機器やソフトウェアの購入,特殊な条件設定が不要である上に再現性も高いため,多くの施設で検査・測定ができ導入も容易と考えられる. 今回の研究ではNASHの非侵襲的なスクリーニングに関しての検討にまでは至らなかったものの,脂肪定量MRIならびにR2*値を用いた肝脂肪沈着ならびに肝機能定量同時評価は,NASHの非侵襲的なスクリーニング検査としての役割を果たすことができると考えられる.
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