研究課題/領域番号 |
15K19798
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
高橋 重雄 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (90635773)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 放射線肺臓炎 / 呼気凝縮液 |
研究成果の概要 |
前向き臨床研究として「健常ボランティアにおける呼気凝縮液採取に関する研究」を実施した。全例で必要な量の呼気凝縮液を採取でき、採取前後のバイタルサインに大きな変動はなく、安全に研究を実施できた。 探索的な前向き観察研究として「呼気凝縮液中のTGF-β1濃度と放射線肺臓炎の発生状況に関する調査」を実施している。最終結果ではないため参考値にはなるが、肺癌患者においても呼気凝縮液を安全に採取できる可能性、放射線治療によって呼気凝縮液内の総タンパク質濃度やTGF-β1濃度が上昇する可能性、呼気凝縮液内のTGF-β1濃度高値とGrade 2の放射線肺臓炎が関連している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
直接的に肺や気道のTGF-β1を測定できる検体として気管支肺胞洗浄液があるが、放射線肺臓炎に関連する臨床研究の近年の報告はなく、採取の侵襲性の高さが一因ではないかと推察される。一方、しんどい思いをせずに気道の炎症物質を測定できる検体として呼気凝縮液があるが、放射線肺臓炎に関連する研究で呼気凝縮液が用いられた報告はない。今回はじめて、放射線治療によって呼気凝縮液内の総タンパク質濃度やTGF-β1濃度が上昇する可能性、呼気凝縮液内のTGF-β1濃度高値とGrade 2の放射線肺臓炎が関連している可能性が示唆されたため、本研究の成果は新たな知見として意義があると考える。
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