2013年11月から2016年3月までに42人の患者にガンマナイフ併用全脳照射を施行し前向きに評価した。男性13名、女性29名、年齢の中央値は65歳であった。ガンマナイフの処方線量の中央値は14Gy、全脳照射の照射線量の中央値は30Gy/10Frであった。ガンマナイフで治療した転移性脳腫瘍の個数の中央値は15個であった。 9例は転移性脳腫瘍の再発を認めた。1年生存割合は34%、生存期間中央値は8ヶ月であった。1年頭蓋内病変再発率は23%であった。大きな腫瘍、多発腫瘍、髄膜播種を伴う転移性脳腫瘍に対する低線量ガンマナイフ治療併用全脳照射の頭蓋内病変制御は良好で有害事象も許容範囲内であった。
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