研究課題/領域番号 |
15K19815
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
秋田 大宇 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (10383697)
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研究協力者 |
陣崎 雅弘
大熊 潔
山田 祥岳
橋本 正弘
中村 幹夫
大家 基嗣
水野 隆一
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 放射線 / 超音波診断学 / 造影超音波検査 / 腎腫瘤 |
研究成果の概要 |
造影CTや造影MRIを施行できない患者に対して、造影超音波検査により腎腫瘤を評価したところ、造影超音波検査は腎細胞癌の血流評価に有用であった。 嫌色素性腎細胞癌に対して造影超音波所見とダイナミックCT所見を比較した。超音波用造影剤はCT用造影剤と特性が異なるため、造影超音波検査での造影パターンはダイナミックCTのそれと乖離した。 透析患者に発生する腎細胞癌の造影超音波検査とCTの診断能を比較した。造影超音波検査の正診率はCTのそれを有意に上回り、造影超音波検査の造影感度はCTより優れていることが確認できた。また単純CTしか施行できなかった病変に対しても、造影超音波検査は有用であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の画像診断学では、腎腫瘤の質的診断に造影CTが推奨され、それが施行できない場合には造影MRIが考慮される。これらが施行できない場合は、その質的評価が困難であったが、造影超音波検査が代替手段となり得る可能性が示された。さらに造影超音波検査での造影パターンは、従来報告されているダイナミックCTのそれと乖離する場合があり、腎腫瘤の診断において注意が必要であることがわかった。 透析患者の腎腫瘤の評価では、ダイナミックCTで造影効果が不明瞭な場合や造影CTが施行できない場合に、造影超音波検査の追加が有用であると考えられた。造影超音波検査が透析患者の腎腫瘤の新たな診断方法として確立する可能性がある。
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