研究課題
若手研究(B)
がん幹細胞関連因子の一つとして知られているEpCAMは頭頚部扁平上皮がんにおいて放射線治療の予後因子になり得るかこれまで知られていなかったため、我々は当院で根治的放射線治療を行った頭頚部扁平上皮がんを対象にEpCAMの発現と臨床成績の間に関係があるのかを後ろ向きに解析した。2013年1月から2015年12月の間に100人の頭頚部扁平上皮がん患者を抽出し、EpCAMの強発現は29人で見られた。多変量解析ではEpCAMの強発現が全生存期間に相関する因子であることが分かり(p=0.036)、EpCAMは頭頚部扁平上皮がん根治的放射線治療の予後因子であることが示唆された。結果はJRR誌に掲載された。
本試験の結果が他のコホートでも再現されるかどうかを現在JCOG0701A2という前向き臨床試験の副次研究で解析中です。もし同様の結果が得られれば、簡易な免疫組織学的検査で放射線抵抗性を予測でき、実臨床に重要な情報を提供できるものと考えます。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
BMC Cancer
巻: 16 号: 1 ページ: 192-195
10.1186/s12885-016-2229-x