研究課題
若手研究(B)
本研究ではトリプルネガティブ乳癌(TNBC)という乳癌の病態を、その免疫の様子を解明することにより新規治療方法を考えようとしてきました。TNBCは腫瘍リンパ 球浸潤(TIL: tumor infiltrating lymphocyte)が多く、がん免疫が深く関与することが報告されています。 特にがん免疫の「逃避」において重要な役割をしている制御性T細胞に着目し、TILの中の制御性T細胞の様子を明らかにしました。その結果、がん免疫逃避を司る制御性T細胞の浸潤の程度は、治療効果、予後に影響を与えることが分かりました。84症例の解析をもって、以上の結果を学会発表、論文作成の題材としました。
これまでに限られた抗癌剤しか選択肢のないTriple negative breast cancer(TNBC)に おいて、がん免疫をターゲットとした発展が望まれる。乳癌のTIL: tumor infiltrating lymphocyte) の中身に着目した本研究によって、特に制御性T細胞の制御を行うという免疫逃避を標的とした新たな分子標的治療 を開発につながる可能性を有している点において一定の意義があると考える。
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