研究課題
若手研究(B)
腹膜播種は最も高頻度かつ重篤な胃癌再発形式である。再発形式特異的網羅的発現比較解析により、腹膜播種症例で特異的に発現亢進する分子としてsynaptotagmin VIII (SYT8)を同定した。胃癌原発巣組織中SYT8発現量は、腹膜播種を有する、あるいは治癒切除術後に腹膜播種再発を来した症例で有意に高値であった。siRNA法を用いたSYT8のノックダウンにより、胃癌細胞株の浸潤能、遊走能および5-FU抵抗性が有意に低下した。マウス腹膜播種モデルに対するsiRNAの腹腔内投与は腹膜播種形成を阻害し、生存期間を有意に延長した。SYT8は胃癌腹膜播種の新たな診断、治療標的となるものと考えられた。
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Annals of Surgery
巻: 印刷中 号: 3 ページ: 495-503
10.1097/sla.0000000000002096
120006496425