研究成果の概要 |
ABC transporterのうち特にABCC2について、切除サンプルを用いた定量的RT-PCR法および免疫組織染色により術前無治療症例と比較して術前化学療法症例で、また術前化学療法奏効例より非奏効例で食道癌腫瘍のABCC2発現が有意に高いことを見い出した。また、切除サンプルでABCC2高発現症例は低発現症例より予後不良であった。食道扁平上皮癌細胞株パネル(TE1,5,6,9,10,11,14,15)を用い、ABCC2発現解析と化学療法耐性(とくにCDDP)との相関を認めた。なおABCC2発現と化学療法副作用との明らかな相関は認めなかった。
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