研究課題/領域番号 |
15K19930
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
内藤 敬嗣 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 研究員 (40750005)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 植え込み型補助人工心臓 / 僧帽弁閉鎖不全症 |
研究実績の概要 |
正常心の成ヤギ6頭を用いて、急性僧帽弁閉鎖不全症(MR)モデルを作成した。一時的下大静脈フィルターを左室心尖部から僧帽弁位に留置した。フィルターの位置と拡張の程度を変化させることで、僧帽弁逆流量を調整して再現することが可能であった。大動物において逆流量が調整可能で再現性の高いMRモデル作成の報告は少ない。今回、大動物実験で有効なMRモデル作成法を確立したことは今後の研究、臨床にとって非常に大きな意義があると考えられる。 急性MRモデルを誘導した後、植え込み型左室補助人工心臓(LVAD)であるEVAHEARTを装着した(左心室心尖部脱血、下行大動脈送血)。重度MRに対して、自己心拍同期回転数制御システム(NHLCS)を利用して駆動させた。MRの制御と右心系パラメーターを評価した。 NHLCSの拡張期補助モードでは定常流モード(回転数一定:通常のLVAD駆動条件)と比較して、左心系の減圧が良好であり、MRの制御に有効であると考えられた。また、拡張期補助モードでは右心機能が保持され、右心系への悪影響が少ないと考えられた。我々の開発した、NHLCSの拡張期補助モードはMR合併症例に対する、有効な駆動条件であることが示唆された。今回の実験系では急性MRモデルに対する評価であり、時間も短かった(数時間)。通常、LVADを装着を要する患者で見られるMRは慢性MRである。今後は慢性MRモデルを確立し、長期間の動物実験を行い、さらなる評価をする方針である。
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