研究成果の概要 |
本研究では、アスピリンと胸腔内癒着について関連があるかラットを用いて検討した。全身麻酔、気管内挿管し、左第4肋間に臓側胸膜に10mmの癒着処置を行ったのち、アスピリン内服群(A群)とコントロール群(C群)を割り付け、14日間の経口投与した。再開胸し癒着した距離を比較したところ、癒着の平均距離は、A群で有意に癒着が短い結果となった(8.2mm vs 11.2mm, p = 0.024)。またday1,3,7,14の免疫組織学的評価をなったところ、day1-3のPDGFの発現、day3のα-SMAの発現に減弱が見られた。アスピリンは胸膜癒着抑制効果を持つ事が示唆された。
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