研究課題
若手研究(B)
本研究では、①RNF213遺伝子R4810K変異の臨床的意義の検討、②RNF213以外の遺伝因子の特定、③環境因子の特定を目標とした。まず、R4810K変異が類もやもや病や冠動脈疾患と関連することを示した。また、もやもや病患者の家族において、R4810K保因者の4人に1人が脳血管狭窄を発症することを報告し、スクリーニング検査に使用しうることを示した。R4810K変異を持たない患者で全ゲノムシークエンスを行い、候補遺伝子群を同定した。環境因子の特定については、片側もやもや病の進行に関わる環境因子を特定した。
もやもや病は日本人を含めた東アジアに多い脳血管の病気です。もやもや病の原因遺伝子として我々が特定したRNF213遺伝子のR4810K変異は、もやもや病以外の脳血管障害のリスクにもなっていることが分かってきました。本研究により、R4810K変異が頭蓋内血管のみならず、冠動脈など頭蓋外の血管狭窄にも関わっていることを明らかにしました。もやもや病発症には、RNF213遺伝子変異以外の要因も大切であることが分かっており、本研究を通じて、別の候補遺伝子を特定することに成功しました。また、環境要因の一つを明らかにすることもでき、今後病気の全容解明に繋げられると期待されます。
すべて 2018 2017 2016 2015
すべて 雑誌論文 (15件) (うち国際共著 3件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 2件、 招待講演 3件) 図書 (4件)
Sci Rep
巻: 8 号: 1 ページ: 3607-3607
10.1038/s41598-018-22064-8
120006510289
PLoS ONE
巻: 12 号: 4 ページ: e0175649-e0175649
10.1371/journal.pone.0175649
120006534994
Child's Nervous System
巻: 33 号: 8 ページ: 1405-1409
10.1007/s00381-017-3451-9
Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseases
巻: 26 号: 8 ページ: 1841-1847
10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2017.04.019
PLoS One
巻: 印刷中
120006309308
J Stroke Cerebrovasc Dis
巻: 25(11) 号: 11 ページ: 2632-2636
10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2016.07.004
Interv Neuroradiol.
巻: 22 号: 1 ページ: 67-75
10.1177/1591019915609127
Neurol Med Chir (Tokyo)
巻: epub
130005145496
J Surg Case Rep
巻: 12 号: 12 ページ: rjv156-rjv156
10.1093/jscr/rjv156
J Neurosurg
Immunotherapy
巻: 7 号: 10 ページ: 1073-1104
10.2217/imt.15.75
AJNR Am J Neuroradiol.
巻: 21 号: 6 ページ: 719-723
10.1177/1591019915609120
World Neurosurg
巻: 24 ページ: 1506-1512
10.1016/j.wneu.2015.10.003
Brain Tumor Pathol.
巻: 32(3) 号: 3 ページ: 216-220
10.1007/s10014-015-0213-9