研究課題/領域番号 |
15K20037
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
清澤 研吉 信州大学, 医学部附属病院, 助教(特定雇用) (50624772)
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研究協力者 |
川真田 樹人
半田 宏
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アセトアミノフェン / 解熱 / 磁性ビーズ |
研究成果の概要 |
アセトアミノフェンは副作用の少ない解熱鎮痛薬として使用されている薬剤である.しかしその作用機序は未だに不明である。そこでアセトアミノフェンの薬剤標的タンパクを網羅的に探索し作用機序解明を目指した. アセトアミノフェン合成物とHela細胞破砕液を結合反応させ,磁性分離によりタンパクを抽出しアセトアミノフェンと結合するタンパクを同定した.得られた標的タンパクは体温の恒常性に関与するGSK-3βであった.そこで発熱モデルを用いてアセトアミノフェンの解熱効果を確認した結果,アセトアミノフェンはGSK-3βを抑制することで解熱作用を発揮する可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アセトアミノフェンの作用機序を解明するためにアセトアミノフェンが結合する標的タンパクを同定した結果,体温の恒常性に関与するGSK‐3βが同定された.アセトアミノフェンが有する解熱効果の一部はGSK-3βの阻害作用によるものである可能性が示唆された.本研究結果からGSK-3βを阻害することで新たな解熱薬が開発される可能性があるといえる
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