研究課題
若手研究(B)
これまでに、亜酸化窒素の鎮痛作用にはノシセプチン受容体が関与すること、μオピオイド受容体欠損マウスでは亜酸化窒素の鎮痛作用は野生型と有意差がないことが示されていた。本研究では、これらの研究成果をもとにκオピオイド受容体欠損マウスにおける亜酸化窒素の作用について検討し、κオピオイド受容体欠損マウスでは亜酸化窒素の鎮痛作用はほとんど消失していることを示した。一方、立ち直り反射抑制作用を指標として亜酸化窒素の鎮静作用を評価したところ、κオピオイド受容体欠損マウスと野生型マウスの間に有意差は認められなかった。以上の結果から、亜酸化窒素の鎮痛作用と鎮静作用は異なる機序に基づくことが示唆された。
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European Journal of Pharmacology
巻: 761 ページ: 189-198
10.1016/j.ejphar.2015.05.024