研究課題/領域番号 |
15K20044
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岩崎 光生 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80528365)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 麻酔 / 循環器 / 移植 / 再生医療 / 心不全 / 心筋梗塞 / 筋芽細胞シート |
研究成果の概要 |
ラットの冠動脈左前下行枝を結紮し、虚血性心不全を導入した。重症心不全群とコントロール群に各種麻酔薬を投与し、心室圧容量曲線測定による心機能の比較、アドレナリンの静脈内投与により発生する心室性期外収縮(VPC)数を比較した。心不全導入により全ての麻酔薬でVPC数が多くなったが、イソフルランによる麻酔維持を行った群で最もVPC数が少なかった。心機能の評価は冠動脈結紮による心不全の程度の差のコントロールに難渋した。対照群における循環動態データにばらつきが大きく手術手技や解析方法の修正を行ったが改善できず、研究期間内に心不全ラットに対する筋芽細胞シート移植の効果を確認することができなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回、プロポフォールで麻酔を維持した場合と比較して、イソフルランによる麻酔維持は重症心不全ラットにおいてアドレナリン投与により誘発されるVPC数を有意に低下させていた。重度の心不全患者が非心臓手術を受ける場合や、心不全に対する治療として左室補助装置の装着や筋芽細胞シートを移植する場合に、吸入麻酔薬は不整脈の発生頻度を減少させ、安定した循環動態をもたらすと考えられる。
|