転移巣に注目した治療抵抗性尿路上皮癌に対する新規治療標的因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号	15K20085
研究種目	若手研究(B)
配分区分	基金
研究分野	泌尿器科学
研究機関	大阪大学
研究代表者	河嶋厚成大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座助教 (50746568)
研究期間 (年度)	2015-04-01 – 2017-03-31
研究課題ステータス	完了 (2016年度)
配分額 *注記	3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円) 2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円) 2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード	尿路上皮癌 / 膀胱癌
研究成果の概要	網羅的遺伝子発現解析より、転移を有し死亡に至る症例において細胞周期や転写に関与する遺伝子群が有意に上昇している結果を見出した。同サンプルから癌組織内リンパ球を抽出し、細胞表面分子発現に基づいて免疫状態の分類を行ったところ、転移を認めない症例では細胞表面分子発現がその他の2群と比較して有意に低い結果となった。膀胱癌ではgenome instabilityを有しているといわれており、我々の解析結果でも癌組織内免疫担当細胞の発現様式に影響を及ぼしていることが判明した。現在膀胱癌においても抗PD-1抗体を始めとする新規免疫療法が有効な治療法とされており、今後更なる解析が必要であると考えている。