研究成果の概要 |
尿路上皮癌患者6例(表在癌3例、浸潤癌3例)と健常者3例の自然尿40mlから超遠心法を用いてエクソソームを抽出し、エクソソーム内のmiRNAに対してマイクロアレイを用いて癌患者で上昇している5つの候補miRNA(miR-155-5p,miR-15a-5p,miR-21-5p,miR-132-3pおよびmiR-31-5p)を選別した。これらの候補miRNAを別の60例で妥当性を検証したところ、いずれのmiRNAも癌患者の尿中エクソソーム内で発現が有意に上昇しており(P<0.001)、特にmiR-21-5pを用いた癌診断では感度75.0%、特異度95.8%であり、尿細胞診よりも良好な結果であった。
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