研究課題
若手研究(B)
疾患遺伝因子の研究には、近交系マウスが用いられることが多く、わずかな遺伝学的な差が生じた亜系統の存在も報告されている。本研究では、近交系マウスC57BL/6の亜系統であるC57BL/6J(B6J)とC57BL/6N(B6N)に対し、グリオキシル酸80mg/kgを連日腹腔内投与した後に腎を採取し、尿路結石形成量・遺伝子発現量・タンパク質発現量を亜系統間にて比較検討した。結果、B6Jでは有意に結石形成量が多いことが確認された。また、B6Jでは遺伝子Nntの発現量が有意に低下し、Nntタンパク質の発現が欠如していることが確認された。以上から、Nntは新たな尿路結石抑制遺伝子であることが示唆された。
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