研究課題/領域番号 |
15K20167
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2018) 聖マリアンナ医科大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
川島 一公 国際医療福祉大学, 医学部, 研究員 (40633946)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 黄体化 / 更年期障害 / 排卵 / Calpain / 顆粒層細胞 / Calpastatin / カルシウム / PRDM1 / 卵巣 / 生殖細胞 / 髄質 / カルパスタチン / PRDM1-Cre / 黄体 / 閉経 |
研究成果の概要 |
黄体化には、LH刺激後5.5-9.5時間のCalpainの活性が必要であることが示唆された。Calpain活性が阻害されると、黄体細胞はP4産生細胞にならず、E2産生細胞になった。これは、更年期障害の初期に認められるE2過多と類似していること、Calpainには内因性の阻害タンパク質が存在していることから、加齢マウスと若齢マウスで内因性活性阻害タンパク質の発現を検出し、加齢マウスで優位に高いことを明らかとした。さらに、Calpain1/2の卵巣特異的ノックアウトマウスが通常の妊孕性を有してることから、黄体化にはCalpain familyが複合的に機能していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LH刺激による黄体化は、遺伝子発現によって制御を受けていることが知られていたが、タンパク質の活性が、その細胞の分化を制御していることを示唆することができた。さらに、更年期障害の初期でみられるエストロジェン過多を誘発する可能性が示唆される知見が得られ、排卵刺激後のどの時間でそのイベントが発生しうるかを示すことができた。現在、どのCalpainが重要な機能を示しているかを検証する必要はあるが、更年期障害を緩和するための新たな分子標的が明らかとなったことに社会的意義がある。
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